8月1週目までになんとか、FP6分野の解法解説を出したいと頑張って記事を書いています!
全問題は無理ですが、FP1級学科試験対策として「ここは押さえておきたい」「テキストにも載っていない解法」をご紹介できたらと考えております。
今回は、不動産の定番問題「建蔽率・容積率」の計算問題です。この問題は必ず出ますが、ここを落とすと痛い!です。
多くの方はこの「建蔽率・容積率」の計算問題は得意だと思いますが、説例の条件を変えてもどんなパターンでも必ず解けるよう「間違えやすいポイント」をまとめました。
安全確認のように指差確認して確実に正解できるよう訓練しましょう。
建蔽率・容積率の計算問題のチェックポイント
まず問題冊子を開いた瞬間に以下のチェックポイントを確認します。
どんなに簡単な問題でも難しい問題でも、同じ手順で同じチェックポイントを確認することが大切!守るべき手順をすっ飛ばしては事故が起こります。
例えば、例えば前面道路が12m以上なのに「過去問のパターンの惰性で」「前面道路×4/10(6/10)」で容積率の制限をかけてはいけません。
問45 2つの土地にまたがる耐火建築物の建築 2014年5月学科試験|FP2級ドットコム
「12m以上か12m未満か」しっかり確認しましょう(安全確認のポイントです)。同様に特定道路による容積率制限の緩和も前面道路は6m以上12未満であることが要件なので注意しましょう。(ここは問題文で誘導があるので大丈夫ですが)
建蔽率の緩和の注意点
建蔽率100%になるのは「防火地域内にある耐火建築物等」である場合のみです。準防火地域内の耐火建築物は無制限ではないので注意しましょう。
また防火地域内に耐火建築物を建てても緩和はないのでここも注意してください。
22年5月試験問60
<<解答>>
王道の定番問題です。この問題は数字まで完答しないと合格には厳しいでしょう。この問題で気をつけるポイント以下。
・準防火地域内の耐火建築物は建蔽率無制限にはならないこと
・甲乙一体地ではより厳しい「準防火地域」が全体に適用されること
22年1月試験問61
<<解答>>
奇問難問続出の22年1月試験の中では得点しやすい定番問題でした。ただし絶妙なトラップが仕掛けられています!ここに引っかかってしまった方は意外に多いのではないでしょうか?
・①で乙土地単独の延べ面積を聞いていること(過去問では多くは建築面積)
・①で前面道路は幅員6m未満のため特定道路による容積率制限の緩和を適用できないこと
・②で前面道路が15mと12m以上であるため、指定容積率をそのまま適用しなければならないこと
こういうトラップに引っかからないためにはトラップがない簡単な問題、標準問題でも必ずチェックポイントを確認することです。安全確認は毎回必ず徹底しましょう。指差し確認大事です。
いかがでしたか?FP1級学科試験では確実に得点を積み上げることがとっても大事ですね。
猛暑が続きますが、体調を崩さない範囲で頑張りましょう。睡眠と水分はしっかり取りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。