こんにちは。みにまるです。
今回は22年5月試験を題材に遺族基礎年金・遺族厚生年金の計算問題を「どうすれば間違えないか」の攻略ポイントをまとめていきます。
皆さんも勉強していく中で段々解けるようになったけど、先週は解けたのに、今日やったら間違えた!というご経験はありませんか?
たくさん問題演習して勉強すれば解ける確率は高くなります。ただ、偶々調子良くて解けた!じゃダメなんです。どんなコンディションでも絶対毎回間違えない「実力」が本試験では求められます。
そこで問題を解く際の必須チェックポイントを押さえて、根拠を明確にしながら問題を解く流れをご説明いたします。
遺族基礎年金・遺族厚生年金のチェックポイント
まず問題を開いたときにチェックするポイントがあります。
まずは主人公(多くは夫)の職業チェック・誕生日チェック。遺族年金の場合は子供が居るかどうか。子(高校卒業まで)の人数確認。
妻の年齢(40歳以上〜65歳)、妻の誕生日チェック。夫の死亡時の職業チェック(死亡時厚生年金の被保険者かどうか)。
出題パターンは主にこの4つです。パターンをあらかじめ把握しておけば何が来ても怖くありません。
2022年5月学科試験応用編第1問【問52】より
1.まず死亡時の遺族年金額を問われていることを確認する。
2.この主人公(夫)は死亡時に厚生年金の被保険者ではないため、長期要件(保険料納付済期間25年以上あり)に該当することがわかる。(300月みなし計算なし)
3.そして残された妻には子供が3人いるため、遺族基礎年金を受給できる。(中高齢寡婦加算はなし)
実際の解答はこちら。
私は解答を書く時、必ず「〇〇だから××する、しない」と理由や根拠を明確に文章で明記しています。長い文章を書くのは面倒ですが、手を抜かず文章でちゃんと説明することで、チェック漏れの防止にも繋がります。
遺族基礎年金は?
今回は遺族基礎年金の額は問われていませんが子供の数が3人ですので
777,800+223,800+223,800+74600=1,300,000円
です。年金額の数字は梅さんの語呂合わせがオススメです。
老齢基礎年金満額777,800円。
— 梅まる🐺FP1級実技9月/2022年宅建受験生 (@ume_FP) June 2, 2022
(777,777円の100円未満を四捨五入と覚えた!)
#梅まるメモ
遺族基礎年金、子の加算額は223,800円になります。「夫婦で散髪」で覚えました。
— 梅まる🐺FP1級実技9月/2022年宅建受験生 (@ume_FP) June 2, 2022
3人目は今までどおり1/3しましょう。
#梅まるメモ #FP1級
中高齢寡婦加算の支給要件(寡婦年金との比較)
中高齢寡婦加算にも長期要件と短期要件があります。
遺族年金生活者支援給付金
2022年の遺族年金生活者支援給付金の額は5,020円(月額)です。
遺族年金生活者支援給付金の額(年額)=5,020円(2022年)×12=60,240円
いかがでしたか?チェックポイントを把握して、対策しておけばどのパターンが来ても間違えずに解けるようになります。
理由を明確に、必ずチェックポイントを押さえるこの2点を心がけてみてください。
お役に立ちましたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。