こんにちは。みにまるです。
今回の記事ではFP1級学科試験金融の応用編(基礎編でも出るかな?)で出題される「外貨預金・外貨建て債券の利回り計算問題」の解き方についてまとめていきます。
利回り計算の基本の式
利回りと利率の違い
そもそも利回りとは何でしょうか?
利率というのは、預金元本や債券の額面金額に対する毎年受け取る利子の割合のことです。
債券における収益には大きく分けて2種類あります。一つは額面金額に対する一定の利率で受け取る利子収益。このような収益をインカムゲインと言います。
もう一つは債権を売却したり償還時に得られる収益。安い時に買って高い時に売れば価格差の分、売却益が得られますね。このような収益をキャピタルゲインと言います。
利回りとは投資金額に対する2つの収益(インカムゲインとキャピタルゲイン)、利子と売却益(償還差益)を合わせた収益合計の割合を意味します。
利回りとは投資金額に対してどのくらい儲け(リターン)があるかの割合のこと。
利回り計算というのは債券利回りに限らず他分野でも出てきますが考え方はほぼ同じです。不動産投資の利回り計算も同じく上記の基本の式をベースに考えれば計算しやすくなると思います。
応用編の金融分野では外貨建て金融商品の利回り計算の問題がちょこちょこ出題されます。主に以下の外貨預金と外貨建て債券の2パターンですので近年の過去問を解いていきましょう。
為替レートTTS・TTB・TTM(仲値)の関係
金融機関で円を外貨に換えるときの為替レートをTTS(対顧客電信売相場)、外貨を円に換える時の為替レートをTTB(対顧客電信買相場)といいます。TTS、TTBとTTMの関係は以下のようになります。
外貨建て債券の利回り計算
問56 外貨建て債券の利回り 2020年9月 応用編 |FP1級ドットコム
外貨建て金融商品の利回り計算問題で気をつけるのは以下の3点です。
・外貨建て商品の購入時(預け入れ時)はTTSを使う
・外貨建て商品の売却時(満期時受け取り時)はTTBを使う
・年利回りは「1年あたりの年換算」を忘れないこと